ビジネスに対する“セキュリティ対策”最前線
開催日2016.7.8(金) 13:00~16:00 終了
昨今、情報流出やサイバー攻撃など、ビジネスに対するセキュリティ対策がより一層重要視されています。
2015年には、日本年金機構に『標的型攻撃メール』が仕掛けられ、大量の個人情報が流出する事件もありました。
『標的型攻撃メール』のような特定の組織や人へ送られるサイバー攻撃は、セキュリティソフトに登録されるより早く、標的である受信者へ直接メールが届いてしまうため、アンチウィルスソフトでは完全な防御策とならないのが現状です。
本セミナーでは、産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター セキュリティ基盤技術研究チーム長である大塚玲氏による“最新の企業内セキュリティ事情”やさくら情報システム株式会社 佐藤裕之氏による“認証形式”、東京海上日動火災保険株式会社藤中慎一氏による“実際の事故事例”など、「企業内セキュリティ意識」を高め、防止策にお役立ていただける最新事情をご紹介します。
概要
プログラム
第1部 | 13:05~13:25(20分) |
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第2部 | 13:25~14:25(60分) |
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第3部 | 14:25~14:45(20分) |
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途中休憩 | 14:45~15:00(15分) | |
第4部 | 15:00~15:30(30分) |
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第5部 | 15:30~15:50(20分) |
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質疑応答 | 15:50~16:00(10分) |
セキュリティ問題を、解き、防ぎ、フォローする、充実の内容
7月8日(金)ネオスの第2回セミナーが開催されました。
会場となった山王健保会館会議室には、夏の暑さの中、前回の倍を越える50名もの方々がお越しくださいました。
盛況の内に第2回目のセミナーを終えることができ、ご参加いただいた皆さまには、心より御礼申し上げます。
第1部 2016年度版 ネオスが注目する情報セキュリティ脅威について
弊社の竹川博之から、最新のセキュリティ情報をご紹介いたしました。
情報セキュリティに対する脅威は、今やPCからスマートデバイスにまで拡大しています。ユーザー側でアプリのインストールに細心の注意を払っても、アプリそのものの問題には対処できません。アプリ供給側は、開発時に自社や外注先のセキュリティ管理を徹底する必要があることを解説いたしました。

第2部 不正アクセス問題の本質
大塚玲様は、産業技術総合研究所の情報技術研究部門にて主任研究員としてご活躍されています。
そんなセキュリティのスペシャリストの視点から、昨今頻発している情報漏洩の真相を、実際の攻撃手法などを交え、わかりやすく解説していただきました。
- 開発元が信頼できるソフトウェアのみ実行
- 本人確認された通信相手との信頼できるコミュニケーション
- 本人確認された利用者に対する確実なアクセスコントロール
これらを三本柱とした『ホワイトリストセキュリティ』を提言しておられます。

第3部 2016年度版 SIM-Signを利用したモバイルアプリの改ざん検知について
2月にSIM-Signを発表された、さくら情報システム(株)の佐藤裕之様です。
Android OSにおけるマルウェア脅威のほとんどがRepackage攻撃であるという背景を踏まえ、サービスのモバイルアプリ化には改ざん検知の仕組みが必要不可欠なことをご説明いただきました。
SIM-Signは、SIMのセキュアエレメントを活用した改ざんチェック機構であり、ほぼ100%の精度でアプリの改ざんを検知し不正取引を防止します。
※SIM-Signの商標登録につきましては、現在特許出願中です。

第4部 サイバーリスク保険について
東京海上日動火災保険(株)より、藤中慎一様にご登壇いただきました。
昨今頻発するサイバーテロによる被害は年々増加しています。さまざまな対策で事前に防ぐことが肝要ですが、万が一被害を受けてしまった場合の損害は甚大です。
サイバーリスク保険により、被害額をどれほど抑えることができるのか、事例を用いてご解説いただきました。

第5部 ビジネスチャットSMART Message
弊社の菊地宏之が登壇いたしました。
セキュリティ対策の強化は、反面ではビジネスコミュニケーションの取りにくさにも繋がりがちです。ビジネスコミュニケーションを安全かつ効率的にする方法として、弊社のサービスであるSMART Messageをご紹介いたしました。

すさまじい勢いで加速するITの世界。それに伴いたくさんの脅威が日々増え続けています。
ネオスは、全ての企業様が安全にビジネスを行うために、私たちができることを懸命に模索して参ります。
今後も最先端の技術や情報を発信していきますので、ぜひ次回のセミナーにもご期待ください。