ネオス株式会社 法人向けソリューションbusiness solution
ネオス株式会社 法人向けソリューション

実績紹介

クライアントインタビュー

WEBサイト構築実績

対等な立場で本音を言い合える関係性を築き、信頼できるパートナーに
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
マーケティング本部 淵 高晴様

2016年12月5日にリリースされた、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社提供の医療従事者向け情報サイト「ベーリンガープラス」について、ネオスはUI設計、デザイン、コーディングを担当しました。今回、プロジェクトをご担当された淵様に、ネオスとの取り組みやプロジェクトへの思いについて、お話を伺いました。

『Ligoo』と『LigooPOS&CRM』

厳しいコンプライアンスのなか、会社が一丸となって「他にはないサイト」を目指した

Web画面キャプチャ

─ 今回、ネオスがお手伝いさせていただいた「ベーリンガープラス」とは、どういったサイトでしょうか?

「ベーリンガープラス」は、ベーリンガーの製品情報や主要ブランド情報などを提供する、医師と薬剤師の方々を対象とした会員制サイトです。もともと、ベーリンガーのコーポレートサイトに製品を紹介するページはありましたが、情報の出し方がバラバラで、わかりづらかったんですね。ほとんどの製薬会社さんが自社の製品情報を提供するポータルサイトを作っているなか、ベーリンガーはそういったサイトを持っていなかったので、今回、我々が提供している主要ブランドをまとめた、医療従事者向けのサイトを作ることになりました。

Web画面キャプチャ

─ 製品情報のほかにも、興味深いコンテンツが掲載されています。

製品情報をしっかりと掲載することが大前提ですが、それだけでは、お忙しい先生方に見ていただけないんじゃないかということで……我々は「医療×(カケル)」と呼んでいますが、“医療からは外れない範囲で、医療となにかを組み合わせたコンテンツ”というのを用意しました。

たとえば、手塚プロさんが提供している『ブラックジャック』の手技や手術は正しかったのか? いまでも役に立つのだろうか? など、現役の先生が対談して、該当する話を無料で読めるコンテンツ(「医療×名作検証」)や、TED Conferenceで取り上げられた医療に関するプレゼンテーションを要約して、プレゼンのプロがポイントを解説するコンテンツ(「医療×プレゼン術」)など、全部で6つ用意しています。

─ 発想が面白くて、製薬会社さんの製品ポータルという意味では、他にはないサイトだなあと思いました。

まさに、「他にはないサイトを作りたい」と思って取り組みましたから……正直「これは製薬企業としてふさわしい・ふさわしくない」という判断基準ってすごく厳しいんですが、「なぜ、このコンテンツが必要なのか」について、理をもって説明することで、最終的には会社が協力してくれて、一丸となって進めることができたのは大きなポイントだと思います。

ワンストップで物事が進むため、コミュニケーションの二度手間がない

─ サイトを立ち上げるにあたり、おもな課題はどこにありましたか?

グローバルとのコミュニケーション、これに尽きると思います。そもそもひとつの問題に対して、グローバルの動きがブラックボックスになり過ぎていて、どこに原因があるのかを分からない。また、原因が明らかであっても、きちんとロジックを組み立てて説明しないと解決に進めないんですよね。更には、ロジックを絡めていても、グローバル側にも様々な事情があるようで、簡単にはYesとは言わない。そこはかなりグローバルとやり合いました。

─ グローバルとのやりとりのなかで、ネオスがお手伝いできた部分はあったのでしょうか?

かなりありましたね。技術的なサポートは、すべてネオスさんにお任せしていました。我々だとどうしてもわからないことがあるので、グローバルの会議に常に同席していただきました。技術のわかる通訳の方も、ネオスさんに用意していただいて。技術面でわからないことが出てきたら、みんな一斉にネオスさんのほうを向くんです(笑)。それで、日本語で打ち合わせをして、その回答をきちんと返してもらっていました。

そういったカタチで、会議への出席を毎週……週2回のときもありましたが、3ヶ月ぐらい続けたと思います。そのおかげで、グローバルとはかなり良好な関係を築くことができたと思っています。いまでは、メールベースですが、ネオスさんが直接グローバルとコミュニケーションして、ものごとをいくつかは解決できるようになっていますから。そういう意味でネオスさんには、お手伝いどころか、パートナーとして参加していただいたと思っています。

─ いちITベンダーが、グローバルとの会議に入れてもらえるというのは、けっこう珍しいと思うのですが……。

そうしないと、回らなかったので(笑)。だから、逆ですね。ネオスさんが「入れてもらった」んじゃなくて、ネオスさんに「入ってもらった」んですね。かなりネオスさんには無理を言ったと思いますが、それは、ネオスさんがきちんとした体制を整えられるだけの組織形態であったことが大きいと思います。

─ というのは?

たとえば、ドルーパル(Drupal)のような日本ではマイナーなものを扱う場合、ネオスさんのなかで使いこなせるケイパビリティがなかったとしても、適切なエージェンシーを選ぶところから、それをコントロールするところまで、すべてネオスさんにお任せできたんですね。そうやって、ワンストップで物事が進む体制にできたことで、コミュニケーションの二度手間がなくなったのは、ありがたかったですね。

─ ネオスはメディカル領域の仕事をこれまで多く手がけていますが、御社との取り組みのなかで、そのメリットが活きていたことはありますか?

先ほどもお話ししたように、製薬業界はコンプライアンスの問題が大きいのですが……私が今いるグループは、私も含めて、もともと製薬ではないところから来ている人間がほとんどなので、ある意味、製薬業界にとらわれない新しい提案ができるんです。ただ、それがゆえに、「それはまずいんじゃないの?」っていうアイディアを提案することもあって。そのときにネオスさんから「こういう観点からみると、たぶん難しいと思いますよ」といった適切なフィードバックがもらえたので、非常に助かりましたね。

フェアな立場でプロジェクトに取り組むからこそ生じる“ケンカ”

─ ネオスの仕事の取り組み方はどう感じられましたか?

ざっくり言うと、「ガッツがあるなあ」と思いました(笑)。海外の人たちと仕事をする際に言われる「この期間を過ぎると、やりません」が、ネオスさんの場合は「この期間を過ぎると、やれる保証がありません」なんですよね。「やれる」と言えないのは、「万が一、クライアントに迷惑をかけてしまうかもしれない」という、お願いしている我々の側に立っての回答じゃないですか。その、根本的なマインドセット、考え方、仕事への姿勢の違いは大きいですね。

ほかにも……ローンチ前の祝日にも対応できるような体制を作っていただいたんですね。ギリギリまでなにか起きないように気を張っていただいて。そうやって、一緒に作り上げてきたものに対して、最後までコミットメントします、このプロジェクトが成功するためにみんなでがんばりましょうっていう姿勢で仕事をしていただけるのは、とてもありがたいですよね。ネオスさんと仕事ができてよかったなと思います。

─ ネオスとの取り組みのなかで、印象的な出来事はありましたか?

ほかのエージェンシーさんと比べて、かなりケンカしたんじゃないかなあと思います(笑)。でもそれは、とても良いことなんですよね。無理なことは「無理です」とはっきり言っていただける。そうやって可能・不可能の線引きができて、可能なことのなかでも「ここまでするんだったら、これだけの金額がかかります」としっかり提示できる。なおかつ「正直なところ、このレベルのほうが良いと思います」という適切な落としどころを提案していただける。クライアントである我々と、フェアな立場で接していただけたのはよかったですね。

─ だからこそ、ケンカが起こるということですね。

最初のほうからけっこうバチバチやっていましたが(笑)、嫌なケンカじゃないんですよね。お互いにリスペクトしあって物事を進めていかないと、関係性って築けないじゃないですか。そういう意味で、ネオスさんとの今回のお仕事は印象に残りましたね。言いたいことを言い合えたので、変に溜め込んで、どこかで破裂するということはなくて、適度なタイミングできちんとガスが抜けていた気がします。

業界ではまだどこも実現していない“マーケティングオートメーション”にチャレンジしたい

─ 今後ネオスと一緒にやっていきたいことなどがありましたら教えてください。

医師や薬剤師の方々が求める情報を、適切なタイミングで提供するために「ベーリンガープラス」を作ったので、「何万人が会員になった、100万PVを達成した、業界で1位のサイトになった」とかっていうことは、あまり重要ではないんですよね。それよりも、本来の目的に対してブレずにやり続けていかなければならない。それは、我々だけでなく、パートナーになっていただいたネオスさんとも一緒に考えていきたいですね。

ありがたいことに、「ベーリンガープラス」は業界のあいだでかなりの話題になっていると聞いていますが、重要なのはそこではなく、我々が「ベーリンガープラス」を使って実現したいことは、表面的に見えているものよりももっと深いところにあるので、それを一緒に考えていきたいなと思っています。

─ IT技術を使った新しいサービスの検討など、御社のなかでの今後の展望について、差し支えない範囲で教えてください。

現状、MR(医薬情報担当者:medical representative)による活動とデジタルを利用した活動がありますが、お互いバラバラに動いているんですね。先生に対する情報提供という意味で線を描くとすると、基本的にMRはずーっと接しているんですが、この線を、MRの糸とデジタルの糸でシームレスに紡いでいって……無意識にバトンタッチしているイメージですね。ここまではMRがやって、デジタルがその先まで進めてくれていて、それに気がつかずにMRがまたその先を進めるといった、マーケティングオートメーションと言われているものを2年から3年ぐらいでカタチにはしたいと思っています。この業界ではまだどこもやっていない大きなチャレンジなので、ロングジャーニーにはなるでしょうが、やらないといけない時代にきていると思いますし、ぜひやりたいですね。

誰かにとってのオンリーワンである、薬という製品

もともと消費材を扱うメーカーでマーケティングを担当していたんですが、次は全然違うものを扱いなあと思って、製薬を選びました。それまで扱っていた製品って、とても品質が良くて、自信を持ってオススメできるようなものでしたが、ほかのメーカーの製品でも代用できてしまうんですよね。だから次にもし製品を扱うとしたら、オンリーワンか、類似商品はあるけれども、人によっては「この製品じゃないとダメ」というものをやりたいなあという気持ちがすごくあって。

薬ってまさにそうなんですよね。Aの替わりにBでいいかって言ったらNOなんです。その先には命を救われた人もいるし、命という大きなところでなくても、日々の生活が楽になることだってある。それを考えると、薬ってなくてはならないものなんですよね。そういう意味では、製品として好きですね。

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