Project Story
アプリ機能から共に考え、
緻密な議論を重ねながらアプリ開発できるパートナー
- Webサイト構築
- 企画サポート
- アプリ開発
- システム開発
賃貸事業本部
賃貸営業第二部
第四グループ
梶谷 達也様
渡邊 覚斗様
2021年10月にリリースされた赤坂インターシティAIRワーカー向けアプリの企画、設計、デザイン、アプリ・システム開発と
トータルに担当させていただきました。
今回は、プロジェクトを担当された梶谷様、渡邊様に、
ネオスとの取り組みやプロジェクトへの思い出について、お話を伺いました。
ビルの利活用を活性化させるアプリサービスを目指す
赤坂インターシティAIRワーカー向けアプリについて教えてください。
梶谷様:当社の旗艦ビルである赤坂インターシティAIRにお勤めの方や、ご来館される方、近隣の方などにご利用いただけるアプリです。当ビルのコンセプト「Good Life, Good AIR.」に基づいた、オフィスビルにおけるウェルネスをベースとしたコンテンツの提供、ビル内の混雑状況の可視化、イベント情報やクーポンの配信などを行っていきます。このアプリを通して、赤坂インターシティAIRの利用メリットをこれまで以上に享受してもらいたいと考えております。
また、それらのビルのコンテンツやサービスの提供を、アプリを通して行うことで、ユーザーとの結び付きをより強くしていきたいという思いがあります。
接点の強化としてまず考えられるのが、アプローチ方法の変化です。例えば従来は、ビルに関する新しい情報はHPやフライヤーなどを通して行っており、ユーザーの方が自ら情報を取りに来ていただく必要がありました。アプリであれば、ビルの情報は新規通知としてスマホに届くことになります。そしてユーザーの興味に基づいた情報提供も目指しています。例えば、ユーザーの過去のイベント参加履歴に基づいて関連するイベントをオススメしたりという機能も準備しています。
これらを実現するために開発の検討段階で、ネイティブアプリをスクラッチ開発することに決め、ネオスさんに業務委託を決めました。
今回のサービス開発に至った背景を教えてください。
梶谷様:不動産デベロッパーとして、オフィスワーカーやビル利用者への提供価値向上のため、これまでも赤坂インターシティAIRでは各種イベントなどのサービスを提供して参りました。それに加えて、デジタルツールを活用したサービスを提供し、ユーザーとの繋がりを強化していきたいという思いが以前からありました。
そしてアプリのリリースと同時期に公開したビルのコンセプトには、一人ひとりのオフィスライフをより豊かなものに、という思いを込めており、個々のユーザーに目を向けてビルとしての施策を実施していくためにもデジタルツールはいよいよ必須のものでした。
また一方では、オフィスマーケットの変化も後押しとなり開発着手に至りました。労働人口の減少や、リモートワークの浸透による、オフィススペースに対するニーズの変化です。単に場所を提供するのではなく、働き方やそれに付随する価値提供を行っていくという構想を、どの不動産デベロッパーも実行に移していかなければいけない環境になったと感じます。我々も、オフィスビルの利用価値を高めていくため、このアプリを通して個々のユーザーに寄り添ったサービス展開を強化していくことを目指しています。
今回初めてのアプリ開発という案件とのことですが、いかがでしたか?
渡邊様:正直な所、非常に楽しいプロジェクトだったという印象です。私は現在入社1年目で入社前からオフィスビルのソフト面からのバリューアップに興味がありました。
また、大学時代に情報系の学問を学んでいたこともあり、オフィスビルのDX化による価値向上を目的とするプロジェクトの推進にも興味がありました。
そういった背景もあり、実際にプロジェクトに参画できて楽しかったです。
プロジェクト全体を通して特にアプリ機能の要件定義・仕様検討のフェーズが印象深かったです。新機能の目的は何か?→誰をターゲットにするか?→そのターゲットにどんな価値提供をするか?→その価値をどんなカタチでアプリに実装するか?というトップダウン型の議論を行いました。
その際に、改めてオフィスビルで働らいている方々は何を求めているのかを考える良いきっかけになりました。我々、不動産デベロッパーはアプリ開発に知見がないこともあり、新機能のオーダーが抽象的になることが多々ありましたが、豊富な経験を持つネオス様が的確に具体化したサンプルを作成して頂いたのでなんとか開発することができました。特にUIに関しては我々の予想を超える良いデザインを作成して頂き、毎回驚かされていました。要件定義・仕様検討のフェーズで緻密な議論を重ねたうえで、開発フェーズを経てアプリとしてカタチになるのは非常に達成感がありました。
アプリをリリースし、ワーカー様と御社のコミュニケーションなど変化した部分などを教えてください。
梶谷様:ビルのオフィスワーカーをはじめとしたユーザーの方とのやりとりはまだ始まったばかりではありますが、改善点の指摘や、コンテンツへの高評価、新しいメニューの希望など、様々なコメントをいただいております。このアプリを、実際に説明したり、問い合わせをいただくなどやりとりの機会は増えていますので、接点強化の諸に就いたと言えるのではないかと思います。
そして、すでにアプリから情報を得てイベントに参加するなどの、我々が期待していた行動をとっていただけているユーザーがいることは本当に嬉しく思っています。今後はその数や頻度を増やしていくために、コンテンツの充実や、アプリのシステム的なクオリティ向上に努めていきたいと思います。
渡邊様:赤坂インターシティAIRでは定期的に館内イベントを実施しております。
本来であれば、各テナント様に往訪してイベントの告知などを行っていましたが、今回はそれに加え、アプリでの情報配信やワークショップの予約などを行いました。初の試みだったので、予約が埋まるか不安でしたが、沢山の方々からアプリを通してワークショップの予約を頂くことができました。
今までの不動産デベロッパーはイベント会場やテナント往訪の際でしか、ワーカーの方々と接点を持つことができませんでした。しかし、アプリがワーカーと我々の間に新しいデジタル接点を構築してくれました。このデジタル接点は一時的なものではなく、アプリがスマホにさえ入っていれば、永続的な接点になります。この永続的なデジタル接点は不動産デベロッパーが今までに行ってきたワーカーとのコミュニケーションのやり方を良い意味で壊してくれると思います。今後はこの永続的なデジタル接点をどのように活用するかを検討することに努めていきます。
Message
赤坂インターシティAIR
ワーカー向けアプリの展望
大きな方針の一つは、赤坂インターシティAIR以外への展開です。
当社はプライムエリアと位置付けている赤坂で、いくつかのオフィスビルを管理運営しています。それら近隣のビルの利用者やその周辺エリアを訪れる方々にも対象を広げて行き、赤坂エリアで利用できるアプリとして発展させていきたいと考えております。
もう一つは、データの蓄積や活用の推進です。
アプリを導入する上で目指していた、ユーザーそれぞれの行動を踏まえた新たなコンテンツの提案や、ニーズに基づいたビルサービスの改善などについてより具体化していきたいと考えております。個人に紐づくようなデータの扱いが厳しくなる中で、ユーザーに関するデータベースを自分たちで構築していく必要性が増しているのかと思います。ユーザーにとっても興味のある企業やサービスのお知らせを受け取れることは、煩わしさなどのマイナスな面ばかりではなくメリットあることですから、そう思ってもらえるよう有益なコンテンツを提供していきたいです。(梶谷 様)
アプリによる永続的なデジタル接点があるからこそ、最適なコンテンツをそのコンテンツを求める最適な人に最適なタイミングで届けることができると思います。不動産業界でも作業効率化を目指したDXは多く聞かれますが、UX向上を目的としたDXの事例は、私の知る限り多くない印象です。我々はアプリを通した働く人々とのデジタル接点からデータを抽出して働く人1人1人に合ったUXを提供することで、オフィスビルの付加価値の向上に努めたいと考えています。(渡邊 様)
日鉄興和不動産株式会社
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